2023年10月27日

【神経痛と部分的な炎症反応】内臓の痛みなのか?ただの神経痛なのか?

こんにちは!

大分県の鍼灸院、『おおさこ鍼灸接骨院』です。


今週から気温が更に下がり、

少し早いですが、羽毛布団を準備しつつある今日この頃です。

早い方では、ダウンジャケットを着てる方も居たりと

暖冬といいつつも、1日を通しての気温差は大きいです。
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※ちなみに、今年の冬は南米沖の海水温度が高いためにスーパーエルニーニョ現象が起き
日本の冬も気温が高めになるらしいです。
「0.5℃以上高い」→エルニーニョ現象
「2℃以上高い」→「スーパーエルニーニョ現象」
それだけ強いエルニーニョ現象≠ェ起きているという状況なんだとか

でも、気温差が大きく季節の変わり目の時期は

頑張り過ぎず無理せずご自愛ください。

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さて、そんな寒くなると外的ストレスから体のトラブルも多くなります。

その中でも、僕的に鑑別するのが難しいのが“神経痛”になります。

「腰は痛くないけど、足が痺れる」
「背中がずうーっと張った感じがする」
「股関節が何となく違和感がある」

みたいな感じで、内臓が悪いのか?持病の症状なのか?神経痛なのか???

原因を自分で考えても「???」になりやすいです。

これは、ただ話を聞いた施術者側でも分からない事が多いです。

神経には大きく分けて2種類あり
@中枢神経(脳、脊髄神経※自律神経)
A末梢神経(運動神経、感覚神経)


があります。

「中枢神経の伝達から末梢神経へ伝達」 ⇔ 「末梢神経から中枢神経へ伝達」

を繰り返して、人間の身体の異常や身の危険などを知らせたり,反射・反応を起こしたりしています。


【神経痛の特徴】というのは
・反復的に「痛み」「シビレ」「違和感」を脳へ伝える
・持続的な「痛み」「シビレ」「違和感」などの感覚が続く
・「痛む」「シビレ」の範囲が点ではなく平面的に広い
・体の体勢により顕著に強く反応が出たり出なかったりする


があります。
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なので、「神経痛自体=病気」ではなく

根本的に体の中で、何かが問題・トラブルになっている症状の1つなんです。
・坐骨神経痛
・肋間神経痛
・三叉神経痛
…など、様々な神経痛があり病名だと思われがちですが

もっと体の根本的な部分に問題が起きているはずです。
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ちなみ、神経痛とは別に膝や腰など関節や筋肉自体が負傷して起きる症状は

“炎症反応”が伴いやすく

【炎症反応の特徴】として
@発赤
A発熱
B腫脹(部分的に腫れること)
C疼痛
D機能障害(動かしたりすることが不可能)



という形で、炎症反応と神経痛の区別ができるのですが

持病や体質、時間の経過、思い込みなどで自己判断が難しいと思いますので

かかりつけの病院などがあれば一度相談・診察からされるのをオススメします。






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【おおさこ鍼灸接骨院】
〜大分市鴛野の鍼灸接骨院〜
事前に電話・メールでのお問い合わせをお願いします。

(予約優先)
電話1(プッシュホン)097−576−7739
メールするinfo@osako-treat.com

(急性腰痛,寝違い,肋間神経痛,ふくらはぎの肉離れ、足首捻挫などのケガ治療
交通事故・持病の併用鍼灸施術なども気軽に電話・メールからの御相談どうぞ!)
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posted by 院長・佐藤 at 20:23| Comment(0) | 神経痛

2023年10月20日

【肩の中身の痛み、SLAP損傷】

こんにちは!

大分市鴛野の鍼灸院「おおさこ鍼灸接骨院」です。



大体、朝はコーヒーを飲むことが多いのですが

先週くらいから、アイス→ホットに変わりました。
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ホットが飲みたくなり、湯気が気持ちを落ち着かせてくれる
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この『秋』な感じが好きです。

ただ、お湯を沸かすヤカンや道具を探すところからが大変ですが。苦笑
(※ヤカン=ドリップケトル、と今時では言い換えらています)

そんなコーヒーを飲み過ぎているのか??口内炎が酷いです。

ちなみに、コーヒー自体には口内炎を引き起こす物質は含まれておらず

コーヒーを飲む → 胃壁を刺激して、胃液分泌を促進 →胃の負担・胃が荒れる →口内炎発生

という形で口内炎になるそうです。

色々と効能があり好きな飲み物なだけに注意が必要です。



さて、少し朝晩の冷え込みが強くなってきました。

寒くなると、関節や神経痛などが目立つ事も多くなりますが

今回は【肩の痛み・SLAP損傷】についてです。

SLAP損傷は、肩の“関節唇”と言われる関節の軟部組織損傷になります。

そもそも“SLAP損傷”とは
→ 上腕二頭筋長頭腱を含む、上腕上方関節唇の損傷
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場所は、この辺りです。

主な原因
・投球動作などの繰り返し動作
・転んだ際。転ぶ際に手を突いて体を支えた時

が、大まかな原因になります。

◎肩関節

『解剖学的関節』
・肩甲上腕関節
・胸鎖関節
・肩鎖関節
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『機能的関節』
・第二肩関節
・肩甲胸郭関節
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また、 (上腕骨頭)3:(関節窩)1の割合で構成され

凹凸バランスが悪い。そこで関節唇の役割として

関節唇 = 関節窩の深さを補うための存在

※繊維軟骨性のもので、
上部→弾性
下部→非弾性




また、損傷の度合によって段階的に4分類できます。


type1:
・上方関節唇の変性を伴い毛羽立ちする
・上方関節唇を含む、上腕二頭筋腱起始部の剥離が無い
・肩関節の外転、外旋位での水平過伸展強制(=投球フォーム)の原因

type2
・上方関節唇、上腕二頭筋長頭腱付着部分が肩甲骨頚部から剥離
・type1と同様の牽引ストレスの反復で起きる
・転倒などにより肩関節外転位で地面を突いた際に起こる

type3
・上方関節唇がバケツ柄様断裂
・反復性肩関節脱臼に伴うことが多い

type4
・上腕二頭筋長頭腱の縦断裂、上方関節唇の断裂
・腱板断裂も伴いやすい




※肩関節の関節唇損傷に類似する違う病気
『ベネット病変』
→肩関節の関節窩後方部の異常骨増殖

・原因
肩関節後方軟部組織の牽引ストレスが原因
軟部組織の柔軟性低下、拘縮がある中での投球動作(フォロースルー期)に
上腕三頭筋の強い張力、関節包への牽引ストレスでの骨棘形成

・症状
全力投球不可能
球速,遠投距離の低下
引っ掛かり感
弾発音
軋轢音
を伴うことがある。









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posted by 院長・佐藤 at 17:30| Comment(0) | 肩関節

2023年10月12日

腕の捻り動作でも痛む【上腕二頭筋長頭腱炎】について

こんにちは!

大分市の敷戸にある鍼灸院「おおさこ鍼灸接骨院」です。


学生さんのインターハイや九州ブロックなどなど…

競技的に夏メインとなる大会が終わり、

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社会人の大会や新チームで挑戦する大会が多い
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この時期は、バスケ・ラグビーW杯が重なり盛り上がっていましたね〜

大分駅周辺にも、パブリックビューイングができるようになっていたり

撮影スポットができたりして、人足が多い感じです。

“スポーツ”は競技経験が無い人にも感動を共有でき、周りや世間を明るくしてくれる

本当に素晴らしいものです。

また、トップチーム・トップアスリートなど注目を浴びる選手はプレッシャーも凄いでしょうが…

それ以上に、試合外の素晴らしい行いには脱帽する事が多いです。

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ウイニングボールは自分ではなく、直ぐに譲ったり
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チームを信じて一致団結している姿だったり

その素晴らしさは、伝染するかのように観客・サポーターも負けても勝ってもゴミ拾いをしたりと
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毎回、世界的な話題になります。

うちの患者さんも、スポーツ部活生・社会人チームでプレーしている方々の来院が多いのですが

皆さん礼儀・規律正しく、良い意味で「今どき」感が素晴らしいです。
(少し引いてしまう自分もいるのですが。苦笑)

改めてスポーツの力って、テレビだけでなく身近なとこまで影響力があるんだな…

と、実感している今日この頃です。



さて、今回はそんなスポーツに多い【上腕二頭筋長頭腱炎】についてです。

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上腕二頭筋は、体のココにある筋肉ですが働きは


上腕二頭筋 ⇒ ・肘を曲げる
        ・腕(前腕)を外に回す


という、働きがあります。

ちなみに、この筋肉は“二頭筋”と言われるだけあって

筋肉が二つが一つになってる筋肉です。

なので、筋肉が二種類(短頭・長頭)ありそれぞれ

『短頭』
起始:烏口突起
停止:橈骨粗面、前腕筋膜

『長頭』
起始:関節上結節
停止:橈骨粗面、前腕筋膜

な、感じで小さな違いがありつつも起始、停止があり

お互いが同じ働きをしています。

この細くなっていた起始・停止部分でのトラブルが非常に多いです。

今回は、この「長頭」部分をピックアップ
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細くなった部分には、結節間溝という溝があり

その溝を通る部分で腱が擦れて(摩擦)して炎症を起こすのが

⇒“上腕二頭筋長頭腱炎”です
※もちろん、腱が脱臼しないように横靭帯が支えているので
腱は骨だけでなく靭帯との摩擦も起こりえるので難しい部位になる。

臨床で、この上腕二頭筋腱炎をよく見るのはバレーボール、野球、ハンドボール…など

反復操作を練習などで繰り返す運動,競技が多いです。

また、一般の方でも農作業や家事、育児などで重荷になる動作・反復動作をして

痛める方は多いです。

特に大掃除や衣替え、転倒しそうになり手を突くなどのいつも以上の家事などをした際・急な動き
に見受けられる事が多いので注意が必要です。
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また、上腕二頭筋長頭腱は上腕骨を関節窩に強く固定する作用がある為に

肩関節の関節唇損傷、野球肩などに合併して痛める事も多いので

肩の何が悪いのか「?」の際には病院での画像診察へ行くのもOKですし

当院で、一度肩関節の可動域チェックや筋力チェックをしてみるのがオススメです。

一人で調べて「?」よりも客観的に考えて、診てもらえる事が大きなスタートになります。






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posted by 院長・佐藤 at 20:39| Comment(0) | 肩関節