2024年10月31日

寒くなると多い【脳血管疾患・脳梗塞について】

こんにちは!

大分市の鍼灸院「おおさこ鍼灸接骨院」です。


今日で10月も終わりです。

今年も、あと二ヶ月になりました…早いですね。

まだ今年の2024年1月に作ったやりたい事リストが、まだ消化されてません。苦笑

この10月は衣替え、冬用の季節家電を出した位でコレっといって何をしたのか…曖昧です。

やはり、僕的には月々のテーマを決めて毎月の目標に向かって頑張る方が良いのかもしれないと

年の後半になって気づいてしまいました。

ちなみに、今日はハロウイン(アメリカでは11/1もハロウインらしいですが)です。

皆さんの家でも、仮装やイベントとして何かされていますか?
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是非、12月に後悔しないように毎月のイベント,目標をもって楽しく過ごしてください。

そして、寒くなり暖房機器の準備は進んでいますか?

数年前まではコタツが暖房機器の代表格でしたが〜

自動掃除ロボも主流になり、生活様式も西洋式のイス生活が多くなり

コタツを準備する家庭が減少傾向にあるそうです。

引用:ウェザーニュース
https://weathernews.jp/s/topics/201711/150155/


しかし、コタツや暖房機器の活用で意外にも身体の"乾燥”はしていて

ノドが乾かないけど、脱水状態になっていることは冬場ではよくあります。

同時に、脳血管障害・脳梗塞も多くなる季節でもあるので

今回は、【脳血管疾患・脳梗塞】についてのブログになります。

「概要」
脳血管疾患は"=脳梗塞"というものでなく

虚血or出血によって脳の一時的又は持続的に障害された状態のことを言います。


脳血管疾患 ← 虚血性病変 or 出血性病変


大まかに脳血管疾患を分けるとこんな感じです。


虚血性:血が足りない 
出血性:血管から血液が出ている


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「脳血管疾患の種類」
“虚血性”“出血性”をさらに分別すると

虚血性病変 → 脳梗塞、一過性脳虚血性発作…
出血性病変 → 脳出血、くも膜下出血…


この中で、よく聞く"脳梗塞”ですが
さらに細分化されます。


脳梗塞 ← 脳血栓 ・ 脳塞栓

・脳血栓:脳の主幹動脈又はその分枝の動脈硬化に血栓が生じて血管閉塞する
・脳塞栓:主として心臓内や頸動脈,動脈弓の血栓が剥離して起こる。また、急激な症状発現が特徴的。
・一過性脳虚血発作:短時間の局所脳機能障害。部位は左右の頸動脈,椎骨動脈で起きる



※出血性病変
脳出血:高血圧が原因での出血が多い
くも膜下出血:90%以上の原因が脳動脈瘤破裂



「脳血管疾患の主症状」

初期症状として“FAST”という言葉があります。
症状としては、FASがメインです。


F(face):「イー」と言いながら口を横に開いたとき、顔の片方がゆがんでいる(歯医者さんの後に片側がマヒして閉じないなどの感じ)

A(arm):目を閉じて両腕を上に上げたとき、片側が上がらない,上がりにくい(片側という部分がポイント)

S(speech):ろれつが回らない、短文でも話す事ができない(言葉が出てこない)

T(time):症状が発症した時間をチェック

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「秋冬で日常的に注意が必要な事」

脳血管疾患は、結局のところ

・血管が詰まる
・血管が破れる
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が、大きな理由になります。

なので原因になる血管のケアをしてあげることが大切です。

しかし、秋冬の朝晩の寒暖差や寒さによる

血流不良,高血圧が多くなり脳血管疾患が多くなる時期ですので

細かい予防としては

・運動不足(高血圧、高血糖の予防)
・室内での温度差(トイレ、浴室、洗面所などのヒートショック)
・コタツ寝(下肢だけの脱水による血栓ができやすい)
・水分不足(汗ではない蒸散という形で乾燥する機会が多い秋冬)

を対策していきましょう〜

また、「脳血管疾患の5大危険因子」と呼ばれる、
・「高血圧」
・「糖尿病」
・「脂質異常症」
・「不整脈」
・「喫煙」
の5つのリスクを避けることが効果的です。


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※血圧と腎臓

血圧 = 全身に血液を送る際にかかる血圧の圧力

ですが、この血圧は微妙な立場で

全く低いと全身に血液を送ることができない。

逆に高すぎると、血管自体に負荷が掛かりすぎてダメになる。

なので「収縮期血圧140 拡張期血圧90」 という基準が存在します。

この血圧に関係するのは=心臓 だけと思ってしまう方が多いと思いますが

人間は意外と複雑な生き物で

 「脳」 「腎臓」 との関連も大きいです。


「脳」・・・非常時や興奮して自分を守らないといけない際に交感神経を働かせて血圧を上げる


「腎臓」・・・体内の水分,塩分濃度を調節して血圧の数字を維持する
(※交感神経としか繋がっていない臓器)


どちらも、人間の原点である原始時代からの名残りで

マンモスや他の動物から身を守るために

脳から交感神経が優位になるように指示されたり、二足歩行になったことで

地上での生活から水分の保持を腎臓がするようになったなど…

原点から今の現在に至ります。


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【おおさこ鍼灸接骨院】
〜大分市鴛野の鍼灸接骨院〜
事前に電話・メールでのお問い合わせをお願いします。

(予約優先)
電話1(プッシュホン) 097−576−7739
メールする info@osako-treat.com

(急性腰痛,寝違い,坐骨神経痛,肉離れ、足首捻挫などのケガ治療
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2024年10月24日

妊婦の悩み【お腹の張りについて】

こんにちは!

大分市の鍼灸院「おおさこ鍼灸接骨院」です。

来週31日はハロウィンですが、

皆さんは今年は仮装したり集まり・飲み会などの予定はありますか?
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ハロウィンの起源が気になって調べたのですが

紀元前のケルト民族にまでさかのぼります。
古代ケルトでは11月1日が新年で、前夜の10月31日から、秋の収穫物を集めた盛大なお祭りが開かれました。
またこの日には、死後の世界との扉が開き、先祖の霊が戻ってくるとも信じられていました。
日本でいえば「大みそか」「秋祭り」「お盆」が一度に来るようなものだったのです。
その後ケルト民族はキリスト教化していきますが、
祝祭の習慣は残り、キリスト教会が11月1日を「諸聖人の日」を意味する「All Hallo」と定めたことから、
その前夜=「All Hallo Eve」 が転じて、ハロウィンと呼ばれるようになったと考えられています。

※ハロウインの仮装にも意味がある!?
ハロウィンには、先祖の霊だけでなく、悪魔や魔女、さまよえる魂なども死後の世界からやってきます。人々は、それらと同じ格好に仮装して仲間だと思わせ、身を守りました。

引用:お菓子のグリコ
https://www.glico.com/jp/health/contents/Halloween/

でした。

調べると「なるほどな〜」と、
一つ一つに意味があるんだなと点と点が線で繋がった感じでした。


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ちなみに、大分県の一部地域では中秋の名月の日にお月見&お供えをして

祈願をする風習があるそうで、その際に子供にお菓子をあげたり,地域の集まりがあります。

日本独自(田舎)の風習は映えないし広がらないかもしれませんが

後世に長く続けられると良いなと思います。

海外の楽しい文化と自国の風習を楽しめるハイブリットな「日本」は

インバウンドにも人気なはずです。(笑)
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さて、今回は以前ブログで書ききれなかった【妊産婦さんのお腹の張り】です。

腰と表裏関係にある"お腹”

胎児の影響で自分の腹部が張るのは当然ですが、今までの人生経験に無い感じで不安になったり

日常生活での支障がでるようになってしまう方、多いのではないでしょうか?

今回は胎児の状態・内臓などの内科的なものではなく

母体の整形外科学的な視点での内容になります。


「お腹の張る多くの原因」

・胎児の成長に伴う、子宮の靭帯の影響

→子宮を支える、繋がっている靭帯でお腹の張りに関連しやすいのが“円靭帯


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「症状の特徴」

・円靭帯:子宮上部から鼠径部にかけて、対角線上に痛む。大半の場合は片側に出る事が多く
外陰部や大腿上部まで広がることがある。


腰痛は"広靭帯”“仙骨子宮靭帯”
・広靭帯:腰部、臀部、坐骨神経痛のような痛みが出やすい
・仙骨子宮靭帯:仙骨側面、底部や腰部の痛みが出やすい

(この仙骨子宮靭帯の緊張は「仙腸関節のねじれ」「腰仙移行部が前方に押し出される」「臀部の筋肉が収縮」する事で緊張する事が多い。この部分が痛む際は姿勢の見直しや腹帯などによる安定が必要な場合がある)
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※妊娠中期(14週〜26週)では悪阻が治まりつつあり、
体調的に安定しホルモンの作用で妊婦らしい体形へと変化する時期。
胎児は横だけの成長でなく、縦にお腹も大きなり
体勢の保持が重心のアンバランスから難しくなり腰痛やお腹の張りなどの症状が出やすくなる。


※妊娠後期(27週〜40週以降)では、劇的な胎児の成長に伴い
筋肉や結合組織での体勢維持が多くなる時期でもあり、その際に子宮内の保持をする
組織、靭帯による負荷から骨格的な症状が出やすくなる。

→合わせて注意が必要な「拡張静脈瘤」「クモ状静脈瘤(クモの巣状静脈瘤)」
プロゲステロンによって弱った毛細血管に起きる下肢の静脈瘤。
特に大きな静脈での(表面からは見えない)血栓が注意。
・腸骨静脈(骨盤)
・大腿静脈(太もも)
・伏在静脈(太ももの内側)
 
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「施術内容」

上記にあった靭帯(子宮円靭帯、広靭帯、仙骨子宮靭帯)の緊張状態を楽にする事が大切だが、

ホルモン作用によるもの、妊娠各期の胎児成長に伴うもの…

成長段階の時期やタイミングによって施術する内容が違う為に

シッカリしたヒアリングを大切にしています。

困っている内容,改善して欲しい内容,リスクなどを踏まえて

(例)妊娠中期の場合
胎児の成長が縦軸方向で大きくなる
→円靭帯の緊張
→腹部の張り

という流れで症状が日常生活に支障が出ている場合は

円靭帯に軽い刺激のお灸,温灸などを主体に局所的な施術+姿勢,身体バランスの補正

みたいな感じで、局所+身体の全体的な施術を行うようにしています。


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【妊娠中の身体に影響が大きいホルモンの種類】
「プロゲステロン」
・平滑筋を弛緩作用
・腸管からの吸収時間を最大限伸ばして鉄分,カルシウム,その他の栄養吸収を高める、
・過度の早期子宮収縮を予防、
・血管壁は正常かつ低い血圧維持、
・心拍出量up=肺活量,呼吸数up=胎児への血流量up

「エストロゲン」
・子宮内増殖と血液供給
・塩分、水分、インスリンレベルのバランス調整
・糖代謝の活性化と炭水化物の燃焼効率up


「リラキシン」
・プロゲステロンと共に結合組織を緩め関節と軟部組織の発育に対応できるようにしている
=胎児の成長を促進、出産時しやすい身体作り作用







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2024年10月17日

肋間神経痛と帯状疱疹

こんにちは!

大分市敷戸の鍼灸院「おおさこ鍼灸接骨院」です。

最近、衣替えで忙しい我が家。

季節の変わり目には、必ず同タイミングで起こりうる“衣替え”は結構面倒なので

去年はギリギリまで寒くなるのを耐えて、衣替えをせずにいたら

自分の身体の方が耐えられず、

風邪をひきました(苦笑)

本末転倒ですね。身体の健康を保つ・保護するための衣服なのに。

でも、何でこんなに服があるのか?この量が面倒なのか?

と、去年の反省から今年は量を見直し衣替えの面倒を軽減させるプランに変更して

せっせと頑張っています〜


さて、そんな季節の変わり目&年末年始に向けて頑張っている方に注意して欲しいのが

【肋間神経痛・帯状疱疹】です。

ついつい、頑張り過ぎたり,急な外的な環境に対応できずに体調を崩す方が多く

この位の時期から悪くなる方が意外と多いです。

そもそも、肋間神経痛 ≠ 帯状疱疹 なのですが御存知でしょうか?


「肋間神経痛」


・原因
十人十色で原因は様々です。
帯状疱疹・胸椎ヘルニア・黄色靭帯骨化症・胸部の打撲・肺炎・・・
最近では、デスクワークなどによる姿勢の悪さ・ストレスなども考えられるそうです。
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症状
・片側の持続的な痛みが取り巻くように放散する
・痛みが強くなると呼吸によって悪化
・あくび、咳などでも悪化
・肋間神経と肋骨の接地部分、脊椎部分での痛みが出る
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みぞおち、胸骨での痛みも肋間神経と関連する場合があります。
・二次的に起こる、合併症としての肋間神経痛は原因になっている部位相応に痛む部分が変わる

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「帯状疱疹」

原因
子供の頃に、水ぼうそう(水痘)にかかりウイルスが潜伏。
過労やストレス、加齢などによって抵抗力が低下すると、
神経節内の水ぼうそう(水痘)ウイルスが再活性化し、帯状疱疹として発症します。
発症が多いのは20歳代と50歳代のようです。
※しかし、年齢に関係なく他の持病を治療の為に免疫力が低下して発症する方も多い様です。
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症状
・体幹や腕、顔などの片側に連続した赤いブツブツとした発疹
・線上に鋭い刺すような痛み
・発疹の上に火傷後の様な水ぶくれが出ている
※症状が重症化すると、神経にまで影響することがあり肩や腕が動かしづらくなったり、
難聴や顔面神経まひなどが起きる場合もあります。また、神経根に痛みが残ったままになったりします。

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『鍼灸施術で可能な事』

・免疫力を上げて、帯状疱疹や肋間神経の痛みを緩和,早期治癒へ
温熱治療がメインになります。

・主となる脊髄神経を刺激して動かす際の痛みなどを軽減
就寝時などの痛みにも有効

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・帯状疱疹後神経痛にも有効
皮膚に現れない痛みに

・服薬,投薬と同時進行での施術が可能
発症後の通院や投薬・服薬と同時併用が可能

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