2025年01月23日

【股関節の痛み+骨盤の関係】

こんにちは!

大分市の鍼灸院「おおさこ鍼灸接骨院」です。

もう今年・2025年が始まって1ケ月が経過しようとしていますが…

皆さんは、どうお過ごしでしょうか?

特別感のあった正月の年末年始休みから、日常が戻ってきた感じの1月中旬〜下旬ですね。(笑)

最近、我が家では年始に買った福袋&セール品の整理整頓をせっせと行っています。
messy-1459688_1280.png
売り場では“キラキラ”して欲しかったものの、

家に持って帰り、着てみたり、飾ってみたり、置いてみるけど

何だかパッとしないのはなぜでしょうか?苦笑

特に、同じような物が既にあるのに買い足してしまい…

タンスや食器棚が混雑して、何とも悲壮感が漂っているのが何とも言えません。(笑)

合わせて遅れてきた正月太りで、

体重も増加して身体が、ダブつくこの時期は皆さん

・急な運動
・急な強刺激なトレーニング
・積極的過ぎる運動

をする傾向にあり、スポーツ外傷やケガが増える時期です。

気をつけてください!!

今回のブログは、運動・トレーニングを再開・始めた人が

上手く身体が動かない、長く歩けない動けない時に

よく耳にする【股関節の痛み+骨盤の関係】についてです。

急な運動・スポーツ、トレーニングでのケガや痛みが出現すると

方法や回数、強度、筋肉量、柔軟性などを原因として考える方も多いですが

同時に、体の姿勢や体の傾き・バランスの悪さを考える方も多くいます。

特に腰痛や脚などに痛みが出現したりすると
「骨盤が傾いているのかな?」「股関節が硬いからかな?」…
という、意識が股関節&骨盤に注視するようになるようです。



『骨盤&股関節の構成・概要』
骨盤と股関節は近接している部分でありながら
構成している骨や機能などは全く違うものです。
まずは、構成される部分から整理。

・骨盤= 寛骨(腸骨・恥骨・坐骨) + 仙骨 + 尾骨

・股関節= 大腿骨頭 + 寛骨(寛骨臼)



このように、骨盤は一つの骨でできているわけでもなく
股関節は思ったよりも、体の中に入り込んだ部分だったりと
イメージとは違うと思います。

body_kotsuban_white.png




(性別による骨盤の特徴)
男性 
・骨盤を上から見るとハート型
・骨盤の空間が漏斗形(ろうとけい)
・仙骨が幅狭く、長い
・閉鎖孔が卵円形

女性
・骨盤を上から見ると楕円形
・骨盤の空間が円筒形
・仙骨が幅広く、短い
・閉鎖孔が三角形

→解剖学的にも、女性の妊娠・出産に適した骨盤の形が遺伝的にあり
男性と比べて空間が広く、中に含みやすい。
clip_image002.jpg


※股関節の関節の“種類”
・単関節 → 二個の骨でできている関節
・多軸性関節 → 三つ以上の軸を中心とする運動関節
・球関節 → 肩関節と構造は似ているものの、臼状関節とも呼ばれ関節窩が深く
      関節唇で深さを補う肩関節よりも構造的、より深く関節ができている




※股関節周辺を動かす筋肉
アウターマッスル(表層の筋肉):仙骨神経叢が支配する

・大殿筋(大腿の伸展、膝の伸展、直立姿勢の保持)
・中殿筋(大腿の外転)
・小殿筋(大腿の外転)
・大腿筋膜張筋(大腿の屈曲、下腿の伸展)
・梨状筋(大腿の外旋)
・内閉鎖筋(大腿の外旋)
・双子筋(大腿の外旋)
・大腿方形筋(大腿の外旋)

ここでは、特に梨状筋がピックアップされやすい筋肉で
梨状筋は大腿の外旋作用の働きがあるが、構造的に臀部の孔を上と下に区切る・作る

梨状筋上孔 → 上殿動脈、上殿静脈、上殿神経 
梨状筋下孔 → 坐骨神経、下臀神経、下臀動脈・静脈、内陰部動・静脈、陰部神経

が、それぞれの空間を通る為に
神経症状や様々な体の不調を引き起こしやすい部分の為、ピックアップされやすい筋肉




インナーマッスル(深層の筋肉)

・腸骨筋(大腿の屈曲)
・大腰筋(大腿の屈曲)
※腸骨筋+大腰筋=腸腰筋 
骨盤の内側から起こる筋肉,腰神経叢の枝が支配するのが特徴





『骨盤の傾き過ぎと腰痛の関連性』

骨盤の前傾
→骨盤が10°傾いた状態。
どうしても、お尻が後ろに突き出した形になり
腰椎のカーブが前側にきつくなる為に腰椎椎間関節の間隔が狭くなり
下肢などの神経症状が多くなる。
また、全体的なフォルムを見た際に前方重心になるために
背中や肩などの筋肉が異常に張る形になりやすい。



骨盤の後傾
→大腿骨が外側に開き、O脚・ガニ股になる。
合わせて、後方重心になるために
腰椎のカーブ的に猫背姿勢・ストレートネック気味になりやすい
膝がやや曲がった形になりやすく、ハムストリングスが張りやすくもなる。

27_01-1024x599.jpg


『腰椎との関係性』

腰椎骨盤リズム
→腰椎と骨盤は同じ方向に動く協調性がある
体を前に倒せば = 腰椎が前に曲がる + 骨盤が前に傾く
体を後ろに倒す = 腰椎が後ろに反る + 骨盤が後ろに傾く


このように連動があるからこそ、効率的で器用な動きが人間ができるが
逆に関連してるので、それぞれが違う動きを強制させられると体を痛めてしまう。
kansetsutsuu_koshi.png


『股関節でよく聞くケガ例』
・変形性股関節症
原因:幼少期の病気、発育障害の後遺症がほとんど
※最近は高齢化が進み、筋力低下や生活習慣による原因のものも多くなってきた

症状
・女性が多い
・初期では鼠径部〜股関節周囲の痛みが動くとあるが
徐々に動かなくても痛むことが増える
・正座や和式トイレでの利用時、足の爪切り時に痛みが顕著で不可能になりやすい




・股関節インピジメント症候群

原因:股関節周囲の骨形態異常
→日常生活や仕事、スポーツなどの繰り返し動作の刺激により
骨形態異常が起きやすい
※インピジメント=衝突を意味する。
股関節以外でも肩などの可動域が広く、衝撃が多い部分で起こしやすい。

症状
・女性より男性が多い
・動くと痛む
(特に股関節の屈曲時が激痛、内旋制限が出る)
・鼠径部から股関節周囲の痛みが顕著




股関節・骨盤は、近い部分だけに場所や作用など勘違いされやすく

まずは、場所だけでも覚えてみると何が悪いのか自分自身で判断ができるのでお勧めです。

しかし、「腰痛なのか?」「骨盤の痛みなのか?」「神経の痛みなのか?」などなど

自分自身で判断しづらい際や悩んでいる方は気軽にご相談ください〜


cervical-2441707_1280.jpg





**********************************
【おおさこ鍼灸接骨院】
〜大分市鴛野の鍼灸接骨院〜
事前に電話・メールでのお問い合わせをお願いします。

(予約優先)
電話1(プッシュホン) 097−576−7739
メールする info@osako-treat.com

(急性腰痛,寝違い,坐骨神経痛,肉離れ、足首捻挫などのケガ治療
交通事故・持病の併用鍼灸施術なども気軽に電話・メールからの御相談どうぞ!)
**********************************

posted by 院長・佐藤 at 18:00| Comment(0) | 症例・治療内容

2025年01月16日

【脳震盪について】

こんにちは!

大分市の鍼灸院「おおさこ鍼灸接骨院」です。

1月も気がつけば、三が日が過ぎ中旬頃ですね。

先日は、成人の日でした!

今年、ハタチ・成人を迎えられた方々おめでとうございます!

一昔前は、20歳が大人としての境でしたが…

今では18歳からが大人として扱われる時代になり、早い段階から責任や社会人としての役割とか

甘えがきかないなんて「大変だなぁ〜」と、ついつい思ってしまいます。

でも、施術するにあたって幼児・小学生〜高校生も通院してくれる為

僕自身、必然的に世代を越えて学生とのコミュニケーションを取る機会も多いです。

その際に実感するのが

・質問の受け答えがシッカリできている
・将来から逆算しての行動ができている
・楽しく部活や学校で色々なことを学んでいる

などなど、初検時は緊張してたり親御さんが代弁する為か??「ぼやけた」感じで終わることがあっても

二回目以降の施術では、

「こう時に痛む」という主張
「この試合に間に合せるには?」みたいな前向きな質問

が、あったりと初回とのギャップは良い意味で大きいです。

また、そのギャップは親御さんがいない時に発揮される気がします。(笑)

個人的には、これからの若者に大いに期待大です。

cropseijinshiki0I9A3484.jpg

さて、冬場になると路面の凍結や寒さの為か足元から転倒し

捻挫や打撲などのケガ・外傷が増える時期でもあります。

その転倒などの際に頭をぶつけて【脳震盪】になる方もいます。
(※実際に、脳震盪が起きた後日に家族の方や部活顧問の先生などから報告・相談があったりします)

今回はそんな【脳震盪】についての記事です。

脳震盪 = スポーツで起きる

という、イメージが定着している方が多いですが

実際は日常で起きる事が多いです。
ofuro_tentou.png


「脳震盪の起こる原因と脳の状態」

脳の状態 → 脳への衝撃による神経線維のねじれ・伸びによる状態異常
脳内にある軸索・神経線維が伸びたり,ねじれて正しく電気信号を送れなくなり
一時停電になった状態になります。

原因 → 物がぶつかる直達的な外力、体が地面や壁にぶつかり介達的な外力が加わる
顔や頭に大きな外力が加わったり、頭が揺さぶられたりすることで起こります。
これは、スポーツでタックル,肘打ち,ボールが当たるという場面以外に起こりえる事が多いです。

jiko_manhole_jitensya.png

「脳震盪直後の症状」
@意識消失(一瞬でも)
A倒れて動かない・立ち上がるのが遅い
Bぼーっとしている,うつろな顔
Cふらつく
D動きが遅い,ぎこちない
E受け答えが適切にできない,遅い返答
F人格の変化
G混乱状態
H対戦相手が分からない,短期的な記憶喪失
I衝撃を受けた前後の記憶が無い


head-1965671_1280.jpg



「脳震盪後に起こる症状」
身体の症状
・頭痛
・頭が絞めつけられる
・吐き気、嘔吐
・めまい
・ぼやけて物が見える
・光、音に敏感
・疲れる,やる気が出ない
・ふらつき

睡眠の症状
・眠気が異常に強い
・眠れない、寝つきが格段と悪い

気持ちの変化
・いつもより短気でイライラする
・感情的になる
・理由がなく落ち込む、悲しくなる
・心配、不安感が増す

記憶力の症状
・動き、考えが遅くなり鈍る
・ぼーっとしている
・覚えが悪くなる
・集中力低下
guruguru_megamawaru_woman.png

※セカンドインパクトシンドローム
脳震盪後に完全に元の状態になる前に、再び脳震盪を起こす、起こすような大きな衝撃が加わった場合
脳を包んでいる膜(硬膜)下で血が溜まる硬膜下血腫になりえる。
治癒していない脳内では、脳が腫れやすく・血管が破綻しやすい状態になっているために
注意と再発防止が重要になってくる。




「脳震盪を予防する(スポーツ競技編)」
・体力格差を無くす
→競技の熟練者と初心者を混合にしたり、学年差がある生徒同士でのプレーは無くす

・施設設備や不備に注意
→競技する周りの障害物や転倒リスクがありそうな物などはチェックしておく

・体に合った防具、ユニフォームを
→防具などは体格に合わせた効果的な物を着用、ユニフォームも体格同等でインシデントにならないように。

・衝突の少ないようにポジション変更
→脳震盪が複数回ある選手や既往歴がある選手はプレースタイルやポジションの変更などを
行い再発防止にも注意する

・脳震盪の疑いがある場合は直ぐに競技から外す
→脳震盪の症状が悪化防止、再発防止は最重要

・試合、練習での安全共有
→事前に選手の安全を一番にする内容を審判、監督、コーチなどで話し合い
ルールを決めておく。

basketball-1544370_1280.jpg

「競技・日常生活への復帰方法」

復帰の目安
成人:7〜10日
小児:2〜4週間
※教員、養護教諭、保護者で体調の変化を察知できる環境作りが大切



@症状を悪化させない範囲での日常生活

A軽い有酸素運動(心拍数を上げる)

B競技の専門的な運動
→頭部への衝撃や回転が無い内容で参加

C接触プレーの無い運動に参加
→この時期から筋力トレーニングを

D接触プレーを含む練習に参加

最終的には、練習試合・大会参加へという流れ。

karate-7477212_1280.jpg

結局、スポーツ競技がメインな内容になりましたが

脳震盪は一昔前は「根性が無いからなる」「よく周りを見てないからなる。直ぐにもう一回」

みたいな風潮で、直ぐに練習や稽古に参加することが当たり前でした。

しかし、近年では脳震盪が切っ掛けで脳への影響が後々でる事が増え

直ぐに、選手の保護・治療が優先される時代になりました。

これは、日本だけでなく世界的にもそうです。

是非、未来ある若者や将来を考える人には注意してほしい外傷です。


引用・参照
https://www.jpnsport.go.jp/hpsc/business/female_athlete/tabid/1822/Default.aspx

rugby-4790435_1280.jpg
**********************************
【おおさこ鍼灸接骨院】
〜大分市鴛野の鍼灸接骨院〜
事前に電話・メールでのお問い合わせをお願いします。

(予約優先)
電話1(プッシュホン) 097−576−7739
メールする info@osako-treat.com

(急性腰痛,寝違い,坐骨神経痛,肉離れ、足首捻挫などのケガ治療
交通事故・持病の併用鍼灸施術なども気軽に電話・メールからの御相談どうぞ!)
**********************************
posted by 院長・佐藤 at 18:00| Comment(0) | 外傷・ケガ

2025年01月09日

【2025年の目標】2025年も始まりました!

明けましておめでとうございます!

大分市の鍼灸院「おおさこ鍼灸接骨院」です。

今年も、どうぞ宜しくお願いします!

年末年始は、どうお過ごしでしょうか?

お正月休みが終わって現実に戻っている方もいれば、これから正月休み!という方もいて

年末年始は職種や世代などで、様々な違う形が垣間見える時ですね〜
new-year-dishes-7709210_1280.jpg
僕は、今年も家族で「コレっ」といって何か特別な事もせず

インスタ・SNS映えすることもない普段通りの自宅コタツ生活を過ごせていました。(笑)

友人や知人は、開運や2025年の幸運を求めて

初日の出ツーリングや登山・キャンプ、家族旅行をしていて

人生をアクティブに、力強く楽しんでいる姿は凄いなと感心しています。
sunrise-3579931_1280.jpg
昨年2024年は、残念ながら元旦から石川県能登半島地震が起き多くの方が被災しました。

また、地震だけでなく自然災害は様々な場所で年々増加している気がします。

その為“災害”に対しての意識も年々高まってきており、

減災・防災対策グッズの販売や情報発信も活発です。

また、対策だけでなく

いつ災害に合うのか?災害にあった時,その後を考え逆算して“死”から“生”を意識して

“自分の幸せ”や“自分の一生・生涯”についても考え、見直す人も多くなった気もします。

逆算して意識することで今が輝くのかもしれません。
※別にスピリチュアル的な話ではなく(苦笑)



僕自身も昨年の能登半島地震から、
地震などの災害を通して改めて、不便のない“日常”について意識をするようになりました。

災害対策で可能な準備や知識をインプットするのはモチロンですが、

“日常”= “当たり前”になっていた事を見直し考えるようになりました。

不便のない日常・普通を送れるということは

本当は凄く有難く、素晴らしい事なんだと思います。

災害では使えなくなる,無くなる物事は沢山あるのは当然でしょうし、

自分自身も生きてられるか分かりません。

まずは“日常”の有難さを実感し何事も感謝しつつ

自分のできる事を一所懸命に仕事にも落とし込んで提供していきます。

2025年も1つ1つ丁寧に頑張っていく、おおさこ鍼灸接骨院を宜しくお願いします!


LINE_ALBUM_朝日YouTuber_241204_1.jpg



**********************************
【おおさこ鍼灸接骨院】
〜大分市鴛野の鍼灸接骨院〜
事前に電話・メールでのお問い合わせをお願いします。

(予約優先)
電話1(プッシュホン) 097−576−7739
メールする info@osako-treat.com

(急性腰痛,寝違い,坐骨神経痛,肉離れ、足首捻挫などのケガ治療
交通事故・持病の併用鍼灸施術なども気軽に電話・メールからの御相談どうぞ!)
**********************************
posted by 院長・佐藤 at 09:00| Comment(0) | 日記