大分市の鍼灸院「おおさこ鍼灸接骨院」です。
もう今年・2025年が始まって1ケ月が経過しようとしていますが…
皆さんは、どうお過ごしでしょうか?
特別感のあった正月の年末年始休みから、日常が戻ってきた感じの1月中旬〜下旬ですね。(笑)
最近、我が家では年始に買った福袋&セール品の整理整頓をせっせと行っています。

売り場では“キラキラ”して欲しかったものの、
家に持って帰り、着てみたり、飾ってみたり、置いてみるけど
何だかパッとしないのはなぜでしょうか?苦笑
特に、同じような物が既にあるのに買い足してしまい…
タンスや食器棚が混雑して、何とも悲壮感が漂っているのが何とも言えません。(笑)
合わせて遅れてきた正月太りで、
体重も増加して身体が、ダブつくこの時期は皆さん
・急な運動
・急な強刺激なトレーニング
・積極的過ぎる運動
をする傾向にあり、スポーツ外傷やケガが増える時期です。
気をつけてください!!
今回のブログは、運動・トレーニングを再開・始めた人が
上手く身体が動かない、長く歩けない動けない時に
よく耳にする【股関節の痛み+骨盤の関係】についてです。
急な運動・スポーツ、トレーニングでのケガや痛みが出現すると
方法や回数、強度、筋肉量、柔軟性などを原因として考える方も多いですが
同時に、体の姿勢や体の傾き・バランスの悪さを考える方も多くいます。
特に腰痛や脚などに痛みが出現したりすると
「骨盤が傾いているのかな?」「股関節が硬いからかな?」…
という、意識が股関節&骨盤に注視するようになるようです。
『骨盤&股関節の構成・概要』
骨盤と股関節は近接している部分でありながら
構成している骨や機能などは全く違うものです。
まずは、構成される部分から整理。
・骨盤= 寛骨(腸骨・恥骨・坐骨) + 仙骨 + 尾骨
・股関節= 大腿骨頭 + 寛骨(寛骨臼)
このように、骨盤は一つの骨でできているわけでもなく
股関節は思ったよりも、体の中に入り込んだ部分だったりと
イメージとは違うと思います。

(性別による骨盤の特徴)
男性
・骨盤を上から見るとハート型
・骨盤の空間が漏斗形(ろうとけい)
・仙骨が幅狭く、長い
・閉鎖孔が卵円形
女性
・骨盤を上から見ると楕円形
・骨盤の空間が円筒形
・仙骨が幅広く、短い
・閉鎖孔が三角形
→解剖学的にも、女性の妊娠・出産に適した骨盤の形が遺伝的にあり
男性と比べて空間が広く、中に含みやすい。

※股関節の関節の“種類”
・単関節 → 二個の骨でできている関節
・多軸性関節 → 三つ以上の軸を中心とする運動関節
・球関節 → 肩関節と構造は似ているものの、臼状関節とも呼ばれ関節窩が深く
関節唇で深さを補う肩関節よりも構造的、より深く関節ができている
※股関節周辺を動かす筋肉
アウターマッスル(表層の筋肉):仙骨神経叢が支配する
・大殿筋(大腿の伸展、膝の伸展、直立姿勢の保持)
・中殿筋(大腿の外転)
・小殿筋(大腿の外転)
・大腿筋膜張筋(大腿の屈曲、下腿の伸展)
・梨状筋(大腿の外旋)
・内閉鎖筋(大腿の外旋)
・双子筋(大腿の外旋)
・大腿方形筋(大腿の外旋)
ここでは、特に梨状筋がピックアップされやすい筋肉で
梨状筋は大腿の外旋作用の働きがあるが、構造的に臀部の孔を上と下に区切る・作る
梨状筋上孔 → 上殿動脈、上殿静脈、上殿神経
梨状筋下孔 → 坐骨神経、下臀神経、下臀動脈・静脈、内陰部動・静脈、陰部神経
が、それぞれの空間を通る為に
神経症状や様々な体の不調を引き起こしやすい部分の為、ピックアップされやすい筋肉
インナーマッスル(深層の筋肉)
・腸骨筋(大腿の屈曲)
・大腰筋(大腿の屈曲)
※腸骨筋+大腰筋=腸腰筋
骨盤の内側から起こる筋肉,腰神経叢の枝が支配するのが特徴
『骨盤の傾き過ぎと腰痛の関連性』
骨盤の前傾
→骨盤が10°傾いた状態。
どうしても、お尻が後ろに突き出した形になり
腰椎のカーブが前側にきつくなる為に腰椎椎間関節の間隔が狭くなり
下肢などの神経症状が多くなる。
また、全体的なフォルムを見た際に前方重心になるために
背中や肩などの筋肉が異常に張る形になりやすい。
骨盤の後傾
→大腿骨が外側に開き、O脚・ガニ股になる。
合わせて、後方重心になるために
腰椎のカーブ的に猫背姿勢・ストレートネック気味になりやすい
膝がやや曲がった形になりやすく、ハムストリングスが張りやすくもなる。

『腰椎との関係性』
腰椎骨盤リズム
→腰椎と骨盤は同じ方向に動く協調性がある
体を前に倒せば = 腰椎が前に曲がる + 骨盤が前に傾く
体を後ろに倒す = 腰椎が後ろに反る + 骨盤が後ろに傾く
このように連動があるからこそ、効率的で器用な動きが人間ができるが
逆に関連してるので、それぞれが違う動きを強制させられると体を痛めてしまう。

『股関節でよく聞くケガ例』
・変形性股関節症
原因:幼少期の病気、発育障害の後遺症がほとんど
※最近は高齢化が進み、筋力低下や生活習慣による原因のものも多くなってきた
症状
・女性が多い
・初期では鼠径部〜股関節周囲の痛みが動くとあるが
徐々に動かなくても痛むことが増える
・正座や和式トイレでの利用時、足の爪切り時に痛みが顕著で不可能になりやすい
・股関節インピジメント症候群
原因:股関節周囲の骨形態異常
→日常生活や仕事、スポーツなどの繰り返し動作の刺激により
骨形態異常が起きやすい
※インピジメント=衝突を意味する。
股関節以外でも肩などの可動域が広く、衝撃が多い部分で起こしやすい。
症状
・女性より男性が多い
・動くと痛む
(特に股関節の屈曲時が激痛、内旋制限が出る)
・鼠径部から股関節周囲の痛みが顕著
股関節・骨盤は、近い部分だけに場所や作用など勘違いされやすく
まずは、場所だけでも覚えてみると何が悪いのか自分自身で判断ができるのでお勧めです。
しかし、「腰痛なのか?」「骨盤の痛みなのか?」「神経の痛みなのか?」などなど
自分自身で判断しづらい際や悩んでいる方は気軽にご相談ください〜

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