2025年06月19日

【上腕二頭筋長頭腱損傷・結節間溝部分の痛み】について

こんにちは!

大分市敷戸にある整骨院・接骨院の「おおさこ鍼灸接骨院」です。

6月も、もう中旬ですが皆さんはどうお過ごしでしょうか?

6月は年内で、唯一祝日が無い月でテンションも下がるコンディション作りに難しい月です。

最近、雨が多かったり・スッキリしない天気が多く

前回のブログで書いたように“部屋干し問題”は多くの方のストレスになっているようで

来院された方との話題になる事が増えました。

皆さん

“干すタイミング”“布団乾燥機”“浴室乾燥”“エアコン”“除湿機”“サーキュレーター”

…などなど、工夫を凝らして対策をされているようで悩んでいるのは同じなようで

どうしても外的な環境は仕方がないんだな〜

と、不思議と安心しつつも僕も工夫を頑張ろうと思った1日でした。

夏本番だと暑すぎるし…

【上腕二頭筋長頭腱損傷・結節間溝部分の痛み】についてです。

現在、筋トレ・ウエイトトレーニングは、それぞれの世代で目的別に大人気です。

外観的要素から健康維持の為の体作りまで

若者から年配の方まで“筋肉”は結構意識されるようになりました。

その筋肉のなかでも“上腕二頭筋”は結構有名な部分で
dumbbell_man[1].png

↑こ筋トレをしている人のイメージや

shutterstock_162592241[1].jpg

こんな感じで浸透していると思います。

もう少し、細かく上腕二頭筋を分解してみると
127[1].jpg

実際は、こんな感じで二つの筋肉(長い筋肉&短い筋肉)で成り立っています。
(二つの筋肉 = 二頭筋)



「上腕二頭筋の概要」

詳しく専門的に書くと

筋肉には「起始・停止」というものがあり

起始 → 筋肉が始まるスタート部分
停止 → 骨などにくっついて動きを出す収束部分

長頭(長い筋肉)
起始 → 関節上結節   
停止 → ・骨粗面

短頭(短い筋肉)
起始 → 烏口突起
停止 → 橈骨粗面


となっています。
IMG_6173.JPG


長頭 + 短頭 

「肘を曲げる動き:屈曲」「前腕を外側に回転させる動き:回外」
 
動作を作っています。

IMG_6177.JPG


IMG_6174.JPG



「上腕二頭筋長頭腱損傷の概要・原因」

個人的な印象がある痛めやすい部分は

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〇のこの部分。

理由は、

・筋肉の繊維が骨から離れよう取れそうになって炎症が起きやすい
(筋肉自体の作用は肘関節の屈曲・前彎の回外だが
腱板との関連性が高く肩関節の屈曲、外転,外旋動作でも障害が出やすい)


・骨との摩擦で柔らかい筋繊維の方が炎症を起こす
(画像からも分かるように、長頭腱は結節間溝部分でほぼ直角に曲がっている為に摩擦が多く起こりやすい器質的構造になっている)

・棘上筋腱と肩甲下筋腱という腱の間から出てくる為に肩関節の動きに伴い負傷する事が多い。
(長頭腱自体が関節内に入り込む際に上腕横靭帯の下を通り滑膜関節包を貫通、
その部分から棘上筋腱と肩甲下筋腱間の開口部分で腱板貫く為に機械的に損傷しやすい)

・上腕二頭筋長頭腱の柔軟性低下

・二頭筋の筋力低下

・結節間溝の骨棘出現

・肩関節の不安定症

・腱鞘の退行性変性
(40代〜50代前後の肉体労働者に多い)





ケガになる特徴

・重い物などにより筋肉が無理矢理に動かされた、抵抗が加わり過ぎた
(器質的な上腕二頭筋長頭の形が摩擦が起きやすい形)

・反復動作が多い
(特に投球動作などの反復動作で腱板損傷に伴う場合が多い)

・直接的にぶつかったり、物が当たって負傷する事は少ない
(先に手が出たり、他の部分が先に当たる場合が多いため)


症状の特徴

・機能障害が分かりやすい
(腕を曲げる・ひねる、握るなどの動作が痛くて出来なくなる)

・痛い部分を押さえると、さらに痛む

・皮下出血が出やすい

・筋肉の位置が肘よりにずれる

・五十肩や腱板損傷に伴う症状が多く、動作制限が多くみられる

・可動域制限が顕著に出やすい



このような症状は自分自身で分かりやすく、日常生活レベルでの不便を強いられる事から

「五十肩?」と思われる方が多いのですが

実際は上腕二頭筋の損傷(ケガ)も合併しての症状が多く

肩関節前面の動的支持機構としての役割が大きい為に不便を強いられます。

また、野球肩や腱板損傷などとも同時に出現する事も多く

若い世代やスポーツ競技をしている方も要注意です。

最近は、筋トレ・ウエイトトレーニング自体が趣味としてする事が流行になっていますので、

10代〜30代の若者にも多く、女性にも増えてきてるケガですので御注意下さい。

急に肩が上がらない、肘を曲げると痛む、可動域・動く幅が狭くなったと思われ悩んでる方や

なかなか治癒までに時間が経過していて、追加で何かしたい方など

まずは、お電話・メールなどのお問合せ&相談からお待ちしております。

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【おおさこ鍼灸接骨院】
〜大分市の鍼灸接骨院〜
(予約優先)097−576−7739
eメール info@osako-treat.com
(ぎっくり腰,寝違い,頚肩腕症,肉離れなどのケガ治療
交通事故・スポーツ外傷なども気軽に電話1(プッシュホン)電話・メールするメールからの御相談どうぞ!)
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posted by 院長・佐藤 at 18:00| Comment(0) | 外傷・ケガ

2025年06月12日

【足の関節・ショパール関節・リスフラン関節】の話

こんにちは!

大分市敷戸の整骨院・鍼灸院の「おおさこ鍼灸接骨院」です。

6月中旬、皆さんどうお過ごしでしょうか?

もう少しすると“夏越の祓”にあたります。
※「夏越の祓」とは、6月末(6月30日)まで行う祓の行事で、神社の境内につくられた茅の輪をくぐって罪や穢れを落とすため、「茅の輪くぐり」とも呼ばれています。茅の輪とは、茅(ちがや)という草で編んだ輪のことです。別名は「茅の輪くぐり(ちのわくぐり)」、「夏越大祓(なごしのおおはらえ)」
引用:オールアバウトさんより
https://allabout.co.jp/gm/gc/464208/

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普通にブログに「夏越の祓(ナゴシノハラエ)」なんて書いてますが

毎年、なんて読むんだっけ??となるので、今年は早めに予習的に読み方から調べインプットして

ブログにアウトプットしています(笑)

だから、僕自身は全くの無知ですが…

一年に2回あり、年末と半期になる6月にあるもので

罪や穢れ(けがれ)を落として、下半期も元気で過ごせるように祈願する行事なんだとか。

自分自身の上半期を振り返り、

下半期の活動や気持ちを改めることに気づかせてくれる

有難い習わしなのかもしれません。

穢れや罪が落ちても、また同じことをしてしまったら下半期が勿体ないですもんね。

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今回は足元を見直すという事で

足に小さく焦点を絞った内容ですが…

普通の足首の内返し捻挫(ねんざ)は、

ケガをした瞬間にも、後々からの腫れ具合などでもセルフ判断しやすいと思いますが

題名にもある、リスフラン関節・ショパール関節での捻挫・負傷は

自分で分かりづらいと思います。
(※画像は、そんなリスフラン関節・ショパール関節を色付けしてみた物です)

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自分で分かりづらい理由としては、

腫れが目立ちづらい

痛い場所が自分で特定しづらい

どの動きで痛いのか分かりづらい

・足に骨が多くて何か分からない(上の画像の通り)


…が、患者さんの感想で多いです。


IMG_6170.JPG


この画像でも分かる様に、


ショパール関節⇒
 ・足首の少し前部分(骨が盛り上がってる部分周辺など)



リスフラン関節⇒ ・足の指の付け根周辺


の関節部分の場所で、普通の捻挫の仕方ではなく




特定の条件】がそろった際に痛める部分になります。


ショパール関節⇒
 かかと部分が固定・動かない状態で足が捻られて負傷
   (※高い所から降りた際、急激な跳躍競技に多い)


リスフラン関節⇒
  スリッパ・下駄などを履いてる時につまずいた形になると負傷
    (※スポーツの時には、つま先立ちの状態で上体が不安定になるとケガが起こりやすい)




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症状

ショパール関節⇒

内側の痛みが多い
     
・足裏の縦アーチの頂点部分が痛くなりやすい
     
・痛みがある際は、足の内側が地面に着かない様に歩く



リスフラン関節⇒
    
痛む部分のみの腫れがある

・痛む為に足先を上げて、かかと歩きになる事が多い




な、感じです。



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IMG_6163.JPG

また、足・足首自体は

『骨の上に骨がただ乗っていたり』・『並んでいたりするだけ』で、

骨同士をくっつけて安定をさせる為に靭帯があるので

靭帯損傷を伴う、捻挫や脱臼などは多い部位になります。
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ケガの予防には、

シッカリとしたウオームアップ・体の動きを意識した(集中した)練習・運動

が大切になりますので御注意を!!



※稀なリスフラン関節の脱臼
・外観
@外側脱臼→足内縁に第1楔状骨、外縁に第5中足骨基底部が突出する
A内側脱臼→足内縁に第1中足骨、外縁に立方骨が突出する
B底側脱臼→足背部には足根骨全部が突出する
C背側脱臼→前足部が短縮して見える、軽度の尖足位変形
D分散脱臼→種々の脱臼型をとる

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posted by 院長・佐藤 at 20:21| Comment(0) | 症例・治療内容

2025年06月05日

【手首の捻挫・TFCC損傷】について

こんにちは!

大分市敷戸の鍼灸院「おおさこ鍼灸接骨院」です。

梅雨時期は、ジメジメで湿度が高めの為に

洗濯物が部屋干しでも、なかなか乾きませんね〜

太陽の光や絶え間なく流れる風など、自然の凄みと有難さを感じる時期でもあります。

それでも、洗濯物は溜まっていくので洗濯物の干し方に工夫を始めました。
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洗濯物の種類によって干し方が違う事に驚きと面倒くささを感じつつ(笑)


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特に、干し方については風の通りを考える必要性をもう一度学べました。

本当に微差による違いは大きいんだな〜とリサーチしながら思うばかりです。

調べて、改善をしていく人たちには脱帽です。

まずはアーチ干しから頑張ろうと思います〜

ウェザーニュースから引用
https://weathernews.jp/s/topics/202106/250165/


さて、今回は「手首の捻挫・TFCC損傷について」です。

『え?TFCC??』って、なりますよね?(笑)


TFCC』=『三角繊維軟骨複合体』の事です。


いやいや、まだ『三角繊維軟骨複合体??』ってなりますよね。(苦笑)

もう少し補足を

TFCC(三角繊維軟骨複合体)は


腕の骨(橈骨・尺骨茎状突起)と手のひらの骨(三角骨・月状骨など)をつなぐ


三角形の繊維の様な軟骨のことです。

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簡単に言うと、

腕の骨と手の骨を繋げる柔らかい架け橋のような物です。


そして、そのTFCCの場所ですが

小指の方の尺側(尺骨)よりの手首になります。

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また、勘違いされやすいのが

バツ1TFCCがあるから=小指よりの手首が痛みやすい


ではなく


◎『小指よりの手首の方が曲がりやすい為(関節可動域が広い為)』


なんです。関節の動く幅が広いのは便利で助かる事ですが

同時に可動域を越えた動きを強制させられる・よく使ってしまう(使いすぎてしまう)

ために、TFCCへ負担は増えます。


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画像でも分かる様に、小指側の手首は間隔が広いので動きやすいのが分かるかと。

IMG_6160.JPG

側面の方向からだと

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こんな感じ。
(※モデルは、おおさこ鍼灸のコツくん)


『TFCC損傷』かな?と思った方への

セルフチェックが2つあります。


@手のひらを上にして、手首を小指方向に曲げて痛みが増すかどうか?
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A手のひらを上の状態で、小指側の手首を押さえた際に痛むかどうか?
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※赤○が二つありますが、小指よりの画像右の〇です。


どちらとも、痛む場合はTFCC損傷の可能性が高いです。
※大きく腫れたり、内出血など目立つ際は一度、医療機関への受診での画像診断をオススメします。

※手首の可動域
・伸展(バイクのアクセルや反る動き)→70度
・屈曲(掌側に曲げる)→80度
・撓屈(親指側に曲げる)→20度
・尺屈(小指側に曲げる)→30度

また、手首の背側には伸筋支帯という腱がバラけないように抑えがあります。

その中を、手首を主に伸展させる筋肉が通る

6区画に分かれた部分が存在し、その中を通る伸筋にも意識を向けることも大切です。
(尺側手根伸筋)

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では、自分でする初期処置ですが

@患部をシッカリ冷やす(氷水などで)

A患部が痛む方向に動かない様に固定する
(テーピング・包帯・サポーターなどでの固定を)


と、いった感じでのセルフケアが第一に大切になります。

その後に、ストレッチや温めるなどのステップへとなりますの御注意下さい!!


(ストレッチなどにしても、ただ手首を曲げて関節をストレッチするのではなく
特定の筋肉を意識したストレッチを独特な形で行ったりします)

例えば…

小指の内在筋」 → 小指球筋
・小指対立筋
・短小指屈筋
・小指外転筋
・短掌筋

・尺側手根屈筋(カルシウムの沈着物が腱に付着して痛みやすい)
・尺側手根伸筋


…などの細かくもTFCC損傷に関連する筋肉の存在があります。


はたまた、中指・薬指・小指への痺れを伴う場合

豆状骨 ー 有鈎骨の鈎 で構成された“ギヨン管”というものがあり

その中を通る、尺骨神経・尺骨動脈に関連する場合もあったり…

結構、いろいろなものが関連してきます。
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※画像は手根骨という、実際の手の中にある骨の並びと名前です。
実際はもっと一つ一つの骨に凹凸があり、立体的な感じになっています。


しかし、

なかなか動かすときの痛み・手を突くと痛むなどの痛みが取れない際や

初期処置が上手く出来ないなどは、鍼灸施術で細かポイントと関連する広範囲を刺激して

対応できますので、お悩みの方は

まずは電話・メールなどでの御相談・御連絡をお待ちしています!
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