大分市敷戸にある接骨院「おおさこ鍼灸接骨院」です。
4月に入り、今度は入学シーズン到来です。
近所の学校周辺の桜がキレイですが
【小児骨折】について
「年齢」
“小児”といえども、年齢での括りがあります。
・新生児期(生後4週間まで)
・幼児期(1歳未満)
・学童期(12歳前後)
の骨折を小児骨折といいます。

「骨折の特徴」
成長期が終了した大人と違い小児は成長が著しい時期で
骨や体の構造上大きく違う点が多いです。
簡単に書くと
→小児は大人より早く治癒しやすく,変形も自家矯正されて変形しづらい
詳細に書くと
・骨膜が厚く強靭で血行が良く治癒しやすい条件が揃っている
(骨膜が厚いと回復させる栄養が伝わりやすく、
骨折したとしても骨膜が連なっていて連続性の維持ができている場合が多い)
・骨の柔軟性が高い
(コラーゲン繊維を多く含まれた骨の為に、骨内の血管スペースを大きく取ることもできる)
・骨のリモデリングが盛ん
(新しい骨が形成され、余分な骨や古い骨が破壊される一連の流れが盛んで
自家矯正が起こりやすく変形を残しづらい)
※側方、屈曲、短縮転位は自家矯正が可能
捻転転位、骨片転位した関節内骨折自家矯正不可
・骨損傷の治癒過程で骨が過成長が起こりやすい
(主に長骨骨幹部の骨損傷時に骨端軟骨が刺激され過成長する)
・固定による関節拘縮は起こりにくい
起こったとしても、短期間で回復する

「小児骨折の注意点」
小児骨折は大人の骨折と違い早期の治癒や変形などの後遺症も起こしづらい
なんとも羨ましく、成長期ならではの利点ですがいくつか注意点があります。
・正確な受傷原因や機序、経過に関しての正確な把握が難しい
→言葉を上手く使えなかったり、受傷時の記憶があいまいな事が多い為に
骨折の内容や外観などの把握が大切になってくる
・強いリハビリや物理療法は禁忌
→元々、骨折やケガに対しての治癒力が高いために
必要以上の刺激は骨化性筋炎(異所性骨化)を起こすことが多い
※異所性骨化…通常は骨が無いところで骨が形成される事
・小児は脱臼よりも骨折が起こりやすく不全骨折になりやすい
→いわゆる“ヒビ”が入った状態で完全に骨と骨に隙間ができ連続性が断たれた状態ではないもの
※肘内障といわれる肘・橈骨頭の亜脱臼は小児多い
いくら大人と比べて早く治癒するといえども
骨折・骨損傷を早く治したいと思うのは誰でも同じです。
大人の場合は尚更かもしれません。
そこで、骨折・骨損傷を早く治す条件についてです。

「骨折・骨損傷を治癒する好条件と特徴」
・軟部組織損傷が少なく、両骨折端が血腫内に存在する
→血液の流入があり、栄養が行き届きやすい
(血流状態が悪いと、癒合に必要な栄養が届きづらい為に血流の状態は大切)
・骨折部分にかかる力が圧迫力で剪断力ではない
→剪断力だと、骨と骨の結合力が下がってしまう

・細菌感染が無い
→損傷部分の化膿や炎症反応を助長してしまう
・海綿骨の骨折部分
→海綿骨は骨の組織で、中身がスポンジのような構造で空間があり血流も良い

※大腿骨頸部、脛骨中下1/3、手の舟状骨、距骨は治癒遅延が起きやすい部位
・骨折の形が噛合骨折
→歯と歯がかみ合うように、骨折部分の隙間が狭い骨折の形
(大きな欠損部分があったり、骨折している骨と骨の間に軟部組織や筋肉が介入すると
骨折した骨片同士が癒合しづらく治癒が遅くなる)
・身体自体の栄養状態が良好な状態
・骨疾患や全身疾患・基礎疾患のない場合
このように、骨折・骨損傷の早期治癒に関しては骨折・骨損傷をする部位や骨折の仕方…
様々な要因があります。
しかし、上記の中でも特に骨折・骨損傷をした後に自分で何とかできる事も多々あります。
・身体の栄養状態を良好に保つ
・損傷した部分の安静&固定を頑張って継続する
・固定が外れた後のリハビリ、運動療法を頑張る
・再負傷の予防を考える
…などなど、結構色々あります。
※小児で保護者の方が頑張って手伝う、行動しないといけないことも多いですが。

その回復していく中で「どうしたらいいのか?」という疑問点も出てきます。
・運動療法は他にないのか?
・治りが遅い気がするので他に何かできないか?
・固定具が外れたが段階的に何をすればいいのか?
・リハビリで動かし始めたが痛そう
…
などなど、悩みや疑問点が出てくるものです。
確かに、回復していくのは個人差や段階があるものの気になる気持ちも分かります。
そんな方は、一度だけ当院でご相談ください。
一緒に考え、悩みを解決できるようにします。お任せください!

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