2025年06月12日

【足の関節・ショパール関節・リスフラン関節】の話

こんにちは!

大分市敷戸の整骨院・鍼灸院の「おおさこ鍼灸接骨院」です。

6月中旬、皆さんどうお過ごしでしょうか?

もう少しすると“夏越の祓”にあたります。
※「夏越の祓」とは、6月末(6月30日)まで行う祓の行事で、神社の境内につくられた茅の輪をくぐって罪や穢れを落とすため、「茅の輪くぐり」とも呼ばれています。茅の輪とは、茅(ちがや)という草で編んだ輪のことです。別名は「茅の輪くぐり(ちのわくぐり)」、「夏越大祓(なごしのおおはらえ)」
引用:オールアバウトさんより
https://allabout.co.jp/gm/gc/464208/

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普通にブログに「夏越の祓(ナゴシノハラエ)」なんて書いてますが

毎年、なんて読むんだっけ??となるので、今年は早めに予習的に読み方から調べインプットして

ブログにアウトプットしています(笑)

だから、僕自身は全くの無知ですが…

一年に2回あり、年末と半期になる6月にあるもので

罪や穢れ(けがれ)を落として、下半期も元気で過ごせるように祈願する行事なんだとか。

自分自身の上半期を振り返り、

下半期の活動や気持ちを改めることに気づかせてくれる

有難い習わしなのかもしれません。

穢れや罪が落ちても、また同じことをしてしまったら下半期が勿体ないですもんね。

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今回は足元を見直すという事で

足に小さく焦点を絞った内容ですが…

普通の足首の内返し捻挫(ねんざ)は、

ケガをした瞬間にも、後々からの腫れ具合などでもセルフ判断しやすいと思いますが

題名にもある、リスフラン関節・ショパール関節での捻挫・負傷は

自分で分かりづらいと思います。
(※画像は、そんなリスフラン関節・ショパール関節を色付けしてみた物です)

IMG_6164.JPG





自分で分かりづらい理由としては、

腫れが目立ちづらい

痛い場所が自分で特定しづらい

どの動きで痛いのか分かりづらい

・足に骨が多くて何か分からない(上の画像の通り)


…が、患者さんの感想で多いです。


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この画像でも分かる様に、


ショパール関節⇒
 ・足首の少し前部分(骨が盛り上がってる部分周辺など)



リスフラン関節⇒ ・足の指の付け根周辺


の関節部分の場所で、普通の捻挫の仕方ではなく




特定の条件】がそろった際に痛める部分になります。


ショパール関節⇒
 かかと部分が固定・動かない状態で足が捻られて負傷
   (※高い所から降りた際、急激な跳躍競技に多い)


リスフラン関節⇒
  スリッパ・下駄などを履いてる時につまずいた形になると負傷
    (※スポーツの時には、つま先立ちの状態で上体が不安定になるとケガが起こりやすい)




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症状

ショパール関節⇒

内側の痛みが多い
     
・足裏の縦アーチの頂点部分が痛くなりやすい
     
・痛みがある際は、足の内側が地面に着かない様に歩く



リスフラン関節⇒
    
痛む部分のみの腫れがある

・痛む為に足先を上げて、かかと歩きになる事が多い




な、感じです。



IMG_6168.JPG


IMG_6163.JPG

また、足・足首自体は

『骨の上に骨がただ乗っていたり』・『並んでいたりするだけ』で、

骨同士をくっつけて安定をさせる為に靭帯があるので

靭帯損傷を伴う、捻挫や脱臼などは多い部位になります。
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ケガの予防には、

シッカリとしたウオームアップ・体の動きを意識した(集中した)練習・運動

が大切になりますので御注意を!!



※稀なリスフラン関節の脱臼
・外観
@外側脱臼→足内縁に第1楔状骨、外縁に第5中足骨基底部が突出する
A内側脱臼→足内縁に第1中足骨、外縁に立方骨が突出する
B底側脱臼→足背部には足根骨全部が突出する
C背側脱臼→前足部が短縮して見える、軽度の尖足位変形
D分散脱臼→種々の脱臼型をとる

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【おおさこ鍼灸接骨院】
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posted by 院長・佐藤 at 20:21| Comment(0) | 症例・治療内容

2025年05月08日

【足底腱膜・筋膜炎の治療について】

こんにちは!

大分県の鍼灸院「おおさこ鍼灸接骨院」です。

ゴールデンウィークが終わり、日常に戻った感じでしょうか?

まだ名残惜しく、残念な感覚なのでしょうか??

ついつい、次の連休をチェックしている人も多い思います。
※次のプチ連休になるのが休日が暦通りであれば
・7月「海の日」
・8月「山の日」
が直近で近い祝日連休になり、大型連休の場合
お盆期間の9連休」「シルバーウイーク」「年末年始の9連休」が待っています。

意外にも2025年(令和7年)は休日・祝日が多く少し驚いています。

こんな感じで、一つの事に注目・関心を持って

ついつい目につく現象を「カラーバス効果」というそうです。
※「気になる服のブランドを着ている人が多い」
「欲しい車を街でよく見かける」「居酒屋でガヤガヤしていても自分の気なるワードは耳に入る」…など

元々、アイディアを生み出す際に発見された現象らしく

面白い現象で、自分自身も感じる身近な現象ですね〜

ただ、視野が狭くなりやすい状態でもあるので注意が必要なようです。

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【特徴】

・踵付近に強い痛み,押さえると激痛を伴う
・起床時などの動き始めが一番痛く、動いてると痛みが次第に消失する
(※そのまま痛みが消失する事は無いので悪化する)
・一番多いのは踵付近の痛みだが、土踏まず,足趾よりでも同様の症状がある
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【原因・原因になっているもの】


@足の骨の配置異常
内側アーチの不足 = 偏平足
内側アーチの極端な増強 = ハイアーチ(凹足)
横アーチの不足 = 開帳足
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A下腿(脛骨)の軸と踵骨のズレ
過度の外反 = 回内足
過度の内反 = 回外足

※この、足の骨の配置異常・軸のズレは足の裏だけでなく
膝・ふくらはぎ・股関節などの障害を伴う事が多いです。
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B上記の状態以外でも、長時間の歩行,競技を長時間又は繰り返し行う事で
足底への牽引ストレスが起こり、柔軟性の低下,筋疲労が起こるため。

Cもともと、踵に棘ができていたため




原因からの【治療内容】について

モチロンの事ながら、局所の痛む部分を着目して

踵から足先(足趾)に向けての筋肉をゴルフボール・青竹踏みを使い
(※アライメント異常による、ハイアーチ・開帳足には青竹踏みなどは悪化しやすい)

足底を押す形のストレッチ
ふくらはぎのストレッチ
足の指に手の指を挟んで足首を回すストレッチ

などは、感覚的に思いつたり、実際に行ってる方は多いと思います。


局所として、5本の指の筋肉が踵から足先(足趾)に繋がっている部分に対して

足裏へ直接的に鍼やお灸をするのは、

血流改善や筋肉のしこり・硬さを取るのにとても効果的です。
(足底を押さえた時の痛み・ゴリゴリ感は緩和します)


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⇈こんな感じで、
痛む局所を挟む感じで鍼通電も行うのでより効果的です。

また、筋肉・腱の付着部分にもお灸をするので
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(こんなに足底には骨があるんですよ)
足の柔軟性が上がり可動域も改善しやすいです。


そして、筋肉・腱への負担軽減の為に

テーピングで足底・脚にかけてのサポート保護を行います。
(※テーピングは、足底の痛む部分や回内足・偏平足などの状態によって形が違います。)





それだけでない【深い治療ポイント】


でも、上記のような事は書籍やネットで見かけるけど少しは良いけど効果は…

という方は多いのではないでしょうか?

僕も色々と数日試してみましたが『欲』なのか??苦笑

あと、もう少し起床時の一歩の恐怖を払拭したいと思いました。


そこで、もう少し施術内容を深堀してみたいと考えました!

局所・痛い部分への念入りなアプローチは大切ですが

少し離れた関連性のある部分も重要です。


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(例)土踏まず部分が痛む場合



@足の状態をチェック

・自分の足が↓↓の回内足なのか?回外足なのか?
・運動量や仕事量、体重は適切なのか?
など、今の状態を改めて把握する事が大切
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A痛む部分を『よく見る』

・痛む部分は足をグーorパーにすると痛むのか?
・足首の動きでも痛みが伴うのか?
・自分の体重+αの荷物を持つと痛むのか?
・一番痛む部分を再確認する
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B痛む部分から離れた部分を確認&同時に治療をする
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・土踏まずの部分の内在筋だけでなく、縦アーチに関連する下腿の筋肉を考える必要がある。

※それぞれの筋肉は働きが違うので慎重に選ぶ

・同時に、どの動きで痛むか確認できていたら骨盤周囲の筋肉も考え治療する

中殿筋・・・片足立ちの時に作用する
梨状筋・・・大腿骨先端を骨盤に引き付け作用
※シビレや足底に石を踏んでる様な違和感などは腰部分の神経も考える
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C再発防止にも役立つストレッチ+トレーニング

・離れた筋肉も含んだストレッチが必要
・筋肉の種類別(インナー,アウターマッスル)を意識したストレッチ
・『痛む部分』と『離れた姿勢を維持する部分』の筋肉を鍛える



【テーピング・足底板など】の話


治療時間は、1日24時間の内の短い時間だけになるのに対して

テーピング・足底板は足の保護,サポートする時間は長時間対応できる観点から

予防にも効果的だと思います。


ケガの状態,競技,ライフスタイル,持病…などなど、様々な角度から

テーピング・足底板を使ってOKなのか?ダメなのか?

を、まず使ってOKな物かを考える必要が第一です。

そして、いつ付けられるのか

職場なのか?通勤・通学中?部活中なのか?

なども考えた方が良いです。

そして、何より自分の足がどんな形で、どんな歩く(走る)クセがあるのかを

客観的に知って、自分に合った物を選ぶ必要があるので

自分自身で選ぶのは難易度が高い物だと思います。


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今回は、僕自身も痛めてしまい

いつも以上に気合の入ったブログになりましたが(苦笑)

僕と同じような悩みの方・登山が趣味・ランニングやウオーキングが好きだけど

よく痛めるし、痛めて治らない状態が続いてる方は特にお待ちしています。(笑)
※「1回で!」と言いたいとこですが、僕は色々やって4回の鍼灸治療で完治しました。
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posted by 院長・佐藤 at 18:00| Comment(0) | 症例・治療内容

2025年05月01日

【肋骨骨折を早く治す】

こんにちは!

大分県の鍼灸院「おおさこ鍼灸接骨院」です。

世間では、ゴールデンウィーク真っ最中だと思いますが

皆さん、休日を楽しめているでしょうか?

※「おおさこ鍼灸接骨院」ではゴールデンウィーク期間
平日は通常施術をしていますので、どうぞ宜しくお願いします。


ちなみに、僕はこの連休を使って自宅&祖母の家のQOL(生活の質)を向上させるDIYをしています。

とりあえずは、畳の下の床をシッカリ固定する事から頑張っています。
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意外と祖母の古民家は広く…

少し…

かなり後悔しながら、釘を打ち付けています。(笑)
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単純な作業に見えて、

一つ一つの板の反り方が違うし幅が微妙に違うのがナカナカ。

日常から離れたDIYは、非日常のゴールデンウィークならではなのかもしれません…

さて、今回は【肋骨骨折】についてです。

ゴルフや野球などのヒネリを加える競技や、直接的に衝撃を受けた際に起こる骨折です。


【肋骨骨折】について


「肋骨骨折の原因」
基本的には、2種類の外力による分類分けができる。

・直達外力
→転落、墜落、衝突などの外側からの外力で骨折が起こる。
内方凸の屈曲骨折になる

・介達外力
→前後、左右の2方向から胸郭が圧迫されて起こる
激しい咳,くしゃみ,ゴルフスイングなどによる肋骨筋収縮
繰り返し使うことによる疲労骨折


※肋骨筋について
=肋骨と肋骨の間に存在する筋肉で“外肋間筋”“内肋間筋”の総称
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代表的な呼吸筋
・吸気筋 ー 外肋間筋、横隔膜、斜角筋、肋骨挙筋、大胸筋、小胸筋… など
・呼気筋 ー 内肋間筋、肋下筋、胸横筋、外腹斜筋… など



「よく痛くなる部分」
肋骨は12対の構成でできていて
真肋:第1〜7肋骨
仮肋:第8〜12肋骨
※第11・12肋骨は浮いている状態(浮遊弓肋)
肋軟骨:第1〜10肋骨(硝子軟骨)

この中で、よく肋骨骨折を起こしやすい部分は第5〜8肋骨
(特に第7肋骨に多い)

※発生しづらいのは→第1、2、11、12肋骨は骨折しづらい
(第1肋骨は深部にあり前面は鎖骨,後方は肩甲骨,肩甲帯の筋群にも守られている
第2肋骨も他の肋骨と比べ短く,幅が広く,身体の水平面上にある為に外力が加わりづらい)
(浮遊弓肋は、他の肋骨とは違い肋椎関節でのみ関節を作っており運動性が高く外力が加わりづらい)
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「肋骨骨折の合併症」
・動揺性胸郭
→一本の肋骨が二箇所以上折れ、数本の肋骨が折れた場合に
支持性が失われ、動揺性胸郭から呼吸困難になる(奇異呼吸)

・外傷性気胸(胸膜損傷)
→外傷により胸膜が損傷され胸膜腔に気体が貯留した状態
※外開放性気胸…胸腔と外界の交通性がある
 内開放性気胸…肺または気管支との間に交通性がある場合
 閉鎖性気胸…空気の漏れ口が狭く自然閉鎖した気胸
 緊張性気胸…胸膜開口部が弁様作用を起こし、通常陰圧部分が陽圧になり患側肺が虚脱し
縦隔が著しく健側に圧腓する為に呼吸困難は強く、静脈還流障害、心拍出量低下、血圧低下を起こす。


・血胸
→胸壁損傷、肋骨骨折により肺損傷,肺挫傷,気管・気管支損傷により胸腔内に出血が起き発生する
(肋間動脈、内胸動脈、気管支動脈が多い)
※失血による循環不全と血腫による呼吸不全が同時に起こることがある
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合併症の起こる要因としては

損傷した原因、外力の強さ、負傷した人の体格、肺などの持病、年齢…

様々な事が複合的に合わさり起こりうることで、必ず起きる事ではないのでご注意を。



「施術内容」
骨折全般として、治癒するまでの好条件は

・正しく骨が元の位置にあり、正しく「整復」されている
→骨折により、繋がっていたものが“ズレたり”“離れたり”している状態になっているます。
このまま状態では仮骨ができても繋がるのに時間を費やし、偽関節にもなりえます。
その為、元の位置に整復して戻すことが大切です。
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・安静状態(シッカリ固定されている)
→元の位置に戻っても、外力,重力や筋力など体の姿勢や使い方によって“ズレ”が起きてしまうので
これを防ぐために固定を行います。
肋骨の場合、不全骨折(ヒビが入った状態)や転位のない場合は
サポーター&テーピング固定を基本に行います。
※日常生活や呼吸時に痛まないようにし、施術時も邪魔にならないような固定を心がけています。
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・骨折部分の血流状態が良い
→全身の血流状態にも関連してきますが、血液は酸素や栄養素を送ってくる役割があり
骨折後から回復を促すうえで大切な存在です。
局所的には、骨折している部分への光線療法や電気療法
また直接的に骨折部位への刺鍼&通電で深さを出した施術も可能です。

※骨折直後から温めたり、むやみに血流を良くしたら良いわけではなく
回復段階のタイミングで冷罨法から温熱療法へと切り替わっていきます。

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・全身の栄養状態が良好
→ケガだけでなく、病気に関しても同じことですが
食事での栄養バランスは大切。サプリメントばかりではなく、偏りない食事を。
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・睡眠時間が適正
→体や脳,内臓などが休息を取れる睡眠は基本ですが
スマホやテレビで睡眠時間が短い人が多いです。
ケガや体が悪い時はメリハリをつけて睡眠時間の確保を!
※寝れない,不眠症気味の場合は自律神経の調整を鍼灸療法で行う事が可能です。
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これを基礎にして早期治癒・早期回復を目指していきます。



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posted by 院長・佐藤 at 18:00| Comment(0) | 症例・治療内容