2024年07月25日

【シンスプリント×鍼灸施術】について

こんにちは!

大分県の鍼灸院「おおさこ鍼灸接骨院」です。

梅雨明けと共に猛暑で…毎日暑いですね。

猛暑の話題が=挨拶 みたいになりつつある今日この頃ですが

中学生は全国大会に向けての県代表を決める大会(中体連)や

甲子園につながる高校野球の県予選もあり

今年2024年はパリオリンピックもあり、スポーツが盛り上がっている熱い夏になっています。

僕自身の仕事が、スポーツ競技と関連性があるので

スポーツ・競技をやっている“旬”な学生,社会人の方々が来院してくれ

新聞、テレビ、SNS以上にコアでマニアックな話が聞け、より一層楽しく観戦させてもらっています。

そんな影響もあり、最近学生時代(部活中)に真剣になって読んでいた

スポーツ漫画を少しづつ収集し始めました。笑
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新書はすでにないので、中古本ですが懐かしく少し昔を思い出す切っ掛けになりましたが…

発行年数を改めてみると…時間の経過を感じ少し寂しくなりました。苦笑


さて、そんなスポーツ学生さんや社会人スポーツなど

老若男女問わず、結構見かける事が多いスポーツ傷害の

「シンスプリント」について書いていきます。



【シンスプリント】


「概要」

シンスプリント = 脛骨過労性骨膜炎

というもので、オーバーユース症候群の1つになります。

骨の周りを囲む “骨膜” が炎症を起こして痛みます。

※部活、スポーツ、ウオーキングなどを反復して日々行う中で負傷する事が多いです。
例)長距離ランナー、中距離ランナー、ダンス、バスケットボール、バレーボール…

また、下腿での疲労骨折も脛骨が多く、コンパートメント症候群の場合もあるので

鑑別が大切です。
※コンパートメント症候群 → 交通事故や強い外力が加わり、下腿の空間内が内圧が上がり血流障害を機に
下腿部分から神経障害や組織の壊死を起こすケガの事。コンパートメントは区画、分室という意味です。

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「症状」
・下腿内側の中下1/3が痛む(多発部位)
・歩いたり、走ったり、背伸びをするなどの動作で痛む
・押さえるとポイント的に痛む
・腫れなどは目立たず分かりづらい
・足首の内返し動きに伴い痛む
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「原因」
オーバーユースの為に、使い過ぎが原因なのはモチロンですが

練習量,運動量で負傷する人と負傷しない人を比較した場合

・膝部のX,O脚
・偏平足
・筋力の柔軟性低下

…などが原因としてあげられます。

原因が複数あるという事は、休んでいるだけでなく自己分析から

改善点が出てくると思います。

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「シンスプリント治療」

シンスプリントの原因はオーバーユース(使い過ぎ)が主になりますが

どのような使い方で同じシンスプリントであっても

・痛む部分
・痛み方
・疼痛が出るタイミング

…などが違ってきます。

まずは、シンスプリントの細分化して
原因になり得る筋肉や部分を特定する事を始めていきます。


大まかに分けて@疾走系 A跳躍系 の2種類があり

@疾走系
マラソン,ランニング,陸上競技など横に平行に進む動きで
スネの上側と下側が痛くなりやすいです。

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A跳躍系
バレーボール、体操競技、バスケットボール、なわとび…などの縦方向への動きが多い競技では
スネの中・下1/3と中央寄りが痛みやすいです。

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それぞれ、筋肉の使い方が違う為に

負荷のかかる部分の違い、筋肉の作用などによって差が出てきます。


また、分類の中に競技を例にしてますが

練習の中でシャトルランで痛めるのか?
長く走る事が多いのか?
走るのは平坦地なのか?坂道なのか?

など、更に細かいイメージを持ったうえで施術していく事を大切にしています。

細かくイメージするのは施術にも有効ですが、患者さん本人の再発予防にも繋がり

一石二鳥だからです。

ケガの名前を聞くと、みんな同じかと思いきや十人十色で様々な原因と病状があるものです。

なかなか改善が出来ていない方は、気軽に相談でもして頂きたいです。



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【おおさこ鍼灸接骨院】
〜大分市鴛野の鍼灸接骨院〜
事前に電話・メールでのお問い合わせをお願いします。

(予約優先)
電話1(プッシュホン) 097−576−7739
メールする info@osako-treat.com

(急性腰痛,寝違い,坐骨神経痛,肉離れ、足首捻挫などのケガ治療
交通事故・持病の併用鍼灸施術なども気軽に電話・メールからの御相談どうぞ!)
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posted by 院長・佐藤 at 18:00| Comment(0) | 膝、脚

2024年07月18日

【膝関節傷害の種類】

こんにちは!

大分市鴛野(おしの)の鍼灸院「おおさこ鍼灸接骨院」です。

先日は連休だった方、多いのではないでしょうか?

「海の日」を境に、いよいよ梅雨明け?かもしれませんし

夏本番!って感じですね〜

僕は半分仕事で半分休日という中途半端な週末を過ごしていました。

往診は超郊外の僻地で、画像からしても凄くロケーションが良く

標高が高く避暑地でもあり、温泉も湧き出て…

本当に良いとこなんですが…

仕事だとまた違う感覚になります(苦笑)

人間は本当、気持ち次第で見えるものや感じ方が大きく変わるんだな〜

と、実感しつつ往診をしてました。

ちなみに、少し前は"ミヤマキリシマ”というツツジみたいな花が久住山周辺に咲き

登山客で、非常に賑わっていて

道路・駐車場もこんな感じで大盛況でした。
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季節や天気、時期によっても、

山の表情・雰囲気が変わっていくのも感情に近いものがあり面白いです。

ちなみに、今回の連休はあいにくの雨ながらも

キャンプ場は結構なテント数があり賑わっていました。

夏を満喫している感が羨ましい…


さて、今回は活動的・行動的な生活で起こりやすい“膝”のトラブルについて

ざっくりした概要を書いてみました。

膝のトラブル、膝のケガと聞くと

変形性関節症(OA),前十字靭帯断裂,内側半月板損傷,オスグットシュライダー…

結構たくさんの病名を聞いたり、連想できると思います。

同時に、それだけトラブルになる回数・ケガをする人も多いです。

【膝の傷害について】

"傷害” = 外傷 + 障害

・外傷
強い外力で膝関節の支持を失ってしまい、
膝関節の不安定(ゆるみ)が起きてしまうもの
例…内側側副靭帯損傷、前十字靭帯断裂、半月板損傷

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・障害
使い過ぎ(オーバーユース)によって、痛みを主とした
機能障害を起こしたもの
例…ジャンパー膝、オスグットシュライダー


という感じで、
膝の傷害というものには、大きく二種類の原因があります。

また、膝は多くの靭帯が存在し靭帯損傷を伴う傷害は多いです。

そもそも、靭帯というものは関節が正常の可動域以上に動かないように

固定したり、支持したりするものです。

これが正常値以上に動かされる状態になると、靭帯損傷が発生します。

ここで複雑なのが、

膝が曲がっている時に起きるのか?
伸びている時に起きるのか?

など、膝の状態によって損傷する靭帯も変わってきます。

(例)
・前十字靭帯 → 膝関節屈曲で一定以上の回旋強制(ねじれ)が起きた際に負傷する

・内側側副靭帯 → 膝関節が伸展位で外反強制時に負傷する
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このように靭帯に関しても、1つ1つ損傷する時の状態によって種類が違ってきます。

また、関節が柔らかいから靭帯のケガがしづらいというわけではなく
逆に関節が柔らかすぎると靭帯損傷しやすくなるので御注意を。

※内側側副靭帯損傷時は
“内側半月板”“前十字靭帯”も同時に損傷している場合が多いので
判断が大切になります。
同時損傷しやすい理由は、3種類の物が同じ部分にくっついている(複合されている)からです。
また、不幸の3徴候ともいわれ主要な部分の損傷は復帰を遠退かせます。



・障害で起きるパターン
※障害
使い過ぎ(オーバーユース)によって、痛みを主とした
機能障害を起こしたもの

(例)
ジャンパー膝・膝蓋腱炎の場合
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原因になるもの
・膝伸展動作のオーバーユース
(大腿四頭筋、膝蓋骨、膝蓋靭帯、脛骨粗面)
・不適切な反復練習
・悪いフォーム
・X脚などのマルチアライメント
・組織の柔軟性低下
・筋力不足


原因もただの使い過ぎという一言では終わらず

様々な理由があります。

また、膝伸展作用(キック)+衝撃緩衝作用(ジャンプ着地)

の作用が膝にかかります。


このように、膝関節の傷害には様々な原因が複雑に重なり合って

症状として出てきます。

外用薬(シップ)や服薬、サプリメントで状態を一時的に良くしても

また繰り返して痛むのには、自分自身の“クセ”があり、

痛む事を繰り返すことで再発が起きますし、原因を知っておく事で

予防まで可能になります。






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posted by 院長・佐藤 at 19:00| Comment(0) | 膝、脚

2023年12月14日

急に痛む膝の内側【鵞足炎】について

こんにちは!

大分県の鍼灸院「おおさこ鍼灸接骨院」です。


今年は暖冬で、九州では気温が20℃を超える日もあり

12月なのに違和感がアリアリな日々を送っています。

ちなみに、九州でも沖縄県でも12月の冬季はコタツを出す所は多いそうで

「沖縄でもコタツがあるんだ!」と驚きました(笑)

気温が高いと言えども、一日の寒暖差があると体には応えるそうで

日本一寒がりな都道府県は沖縄かもしれませんね〜
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ちなみに我が家では、コタツ+ストーブ+湯たんぽ…と、

寒さに対する警戒心が強い家庭になっています。九州なのに。(笑)
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さて、年末年始にかけて少し慌ただしくなってきた感じですが

動きがある分なのか?痛める事が多い膝のケガについてです。

【鵞足炎】(がそくえん)

『症状』
・膝の内側が押さえると局所的に痛む
・膝内側から繋がっている筋肉部分も押すと痛む
・運動時に痛む(歩く、階段の昇降動作など)
・膝の内側に熱を持つ、腫れる
・膝の動きに対して音がする


※鵞足部分の腫れは、自分自身で見て比べても分かりづらい部分になります。
また、痛いの痛いけどイマイチ場所が分からないという方が多いです。

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『特徴』
※そもそも、鵞足とは…
薄筋、縫工筋、半腱様筋が同じ膝の内側部分に付着する部分の事です。
鳥のガチョウの足のように見えることから、「鵞足」という名前になったそうです。

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この鵞足部分には滑液包という、関節の動きを円滑にするための油を出す袋があり
筋肉が滑液包・関節、骨を引っ張る為に炎症が引き起こされる事を“鵞足炎”といいます。
鵞足炎を細かく分類すると、
・「鵞足包炎」
・「鵞足腱炎」
が、あります。


原因
・ウオーキングやランニングなどの反復動作により、内側側副靭帯と鵞足部分の摩擦による負傷
・使い過ぎにより鵞足付着腱の牽引ストレス
・筋腱の柔軟性低下
・X脚、回内足
・直接的な鵞足への打撲


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日頃注意すべき点としては、
運動量・運動する準備の見直しが大切になってきます。
身体の使い方や自分自身の耐久性の把握など、
急な動き,やり過ぎないようにする,適切なフォームと量‥など
細かく分析からしてみましょう!

治療内容も、まずは炎症反応による日常生活の痛みを除去する事から始めます。
痛みが強い場合は
テーピング,サポーター固定などの使用しながらになります〜

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※12月の御知らせ

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・12/25    往診為に休診
・12/30〜1/3  休診

 
と、なっています。
お間違えの無いよう、ご確認お願い致します。



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posted by 院長・佐藤 at 20:37| Comment(0) | 膝、脚